配分の話

何も考えずに乱数耐えにしているわけではないという話。


今回は「確定耐えにしないと安心できない」という人に読んで欲しい内容です。



まずはこの表を見てください。

特攻 ポケモン 特攻×威力
184 メガヤンマ 虫のさざめき 24840
182 ラティオス(珠) 流星群 49686
177 サンダー 10万ボルト 25222


ポケモンのダメージ計算では式中で小数点を切り捨てたりするので単純な比較はできませんが、
大体[さざめき×2≦流星≦10万×2]といった感じになるのはわかるでしょう。


虫のさざめきを2発耐える調整にすると、同時に珠流星群が38/39の高乱数耐えになるとします。
この場合、さざめきを耐えるのが目的であれば珠流星軍を確定で耐える必要はないと思います。


珠流星群確定耐え調整にすると、145/169程度の確率で上記の10万ボルトを2発耐えるとします。
10万ボルトを確定で2発耐えるためには、さらに特防に努力値を振る必要があります。
珠流星群を耐えるのが目的であれば、10万ボルトを確定で2発耐える必要はありません。
10万ボルトを耐えるのが目的の場合、確定にするか乱数で妥協するかを考えます。


実際、現環境では特攻が177以上あるサンダーは滅多にいません。
それを踏まえて珠流星群耐えにとどめておくのであれば、浮いた分の努力値を他に回すことができます。
しかし、磁石などを持っている場合などを考えると、確定で耐えることはできなくとも耐久を厚めに見積もっていた方が耐える確率が高くなるため、耐久を厚めにという意味でも確定耐えまで高めておく価値はあるでしょう。




ある程度の耐久をキープしつつできる限り攻撃面や素早さを高めたい場合と、火力面を多少落としてでもその技を耐えたい場合とでは乱数か確定かの妥協ラインが変わってきます。


ちなみに、64ダブルで調整を考える場合はほとんどの場合で前者になります。


結果、乱数耐えにする「ことが多い」だけです。




「確定耐えにしないと安心できない」という意見に対する返答:妥協することで素早さが122から124に上がるのであれば、自分は乱数耐えをとります。逆に、素早さが86から87に上がる程度なら、確定耐えにするか攻撃面に振ります。結局(性格補正を除けば)合計値は変わらないんだから、耐久と攻撃面と素早さのどこに入れるのが最適かを考え、適切な部分に振るのが一番という話です。適切な部分に振る方が、勝ちにつながる確率が高いです。どこに振るのが最適なのかというのはパーティによって変わります。